強欲尼寺

東京の下町に暮らす女3人の記録です。

夏の花には香りがない

私はおばあちゃん子で保育園や習い事の送り迎えも祖母が担当していました。
その道中、道端や街路樹や何方かのお家の庭に生えているものを教材に
花木について教わりました。
※教わったといっても名前を知る程度ですが。

その中で「夏の花には香りが無い」ことを教わりました。
勿論100%では無いと思いますが、まあ確かにそうだよなぁと思いました。
一方で逆、つまり「冬の花には香りがある」はなかなか言い切れないなぁとも思いました。

今年の冬、叔母の生け花に「山茱萸」が使われていました。
茱萸、葉っぱが無いしなんだかつまらない枝だなぁと思いつつ、
毎週土曜に行う生け直しを(痛んだ花を除いて元気なお花だけで生け直す)していたところ、
「山茱萸って冬の花らしいしもしかして…」と思い、匂いを嗅ぎました。
そしたらふんわり香水のような香りがしました。古い鏡台の奥から出てくる昔の香水のような香りでした。

椿や山茶花に香りは無いですが、冬の花にはやはり香りのあるものが多いなぁと感じまた。
そういえばタバコやお香も冬が良いと聞くけれど、もしかして冬ってそういう季節なのかしら。

茱萸は残り物のユーカリと合わせてキッチンに生けました。

茱萸

キッチンにさしました